第5日目『人交密度の高い地域づくりと災害時支援』
~平時につながりを育てるために~
日時:平成26年2月23日(日)13:30~15:30
場所:紀北町社会福祉会館
講師:川北 秀人氏(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所])
村野 淳子氏(大分県社会福祉協議会)
出席者:50名(ボラコ受講者26名,一般,つぎプロ主催訓練参加者)
紀北町の高齢者率は、現時点でも東北3県の沿岸被災地を上回っている。
2020年の紀北町の高齢者率は、48.4%(全国より50年早い)!
災害後のまちづくり・復興のシナリオは、高齢者率と被災規模で異なってくる。
私たちは、出来ることだけやるのではなく、出来ることを増やしていく必要がある。
今後は、行政機能の集約化を補い、住民減少・高齢化などの伴い、必要性が高まる
安全・安心の確保のための「敵地・適作」型の地域づくりを進める⇒小規模多機能自治
この地域で、今後どう備えるか?
・避難訓練は、要援護者のために!
・避難所運営訓練は、宿泊体験に!
・被災者を「ずっと避難者」ではなく、「復旧・復興の担い手」にする!
即応する姿勢を持つ団体との平時からの連携
・専門団体との連携(スペシャルニーズに対応)
アレルギー、難病、障がい者支援、高齢者介護、病院・施設・・・
・人的つながりの共有
自衛隊、警察、建設業界、JC、農協など生産者団体、流通・物流企業(物資)、・・・
・相互支援協定(山側のまち⇔海側のまち)
大分県の取組み・事例から
・日頃の地域づくり(人の交わりを深くすることの重要性)
・意味のあるネットワークづくり(役割)
・意味のある必要な訓練(課題・調査)
≪アンケートより≫
大変有意義:11名 有意義:8名 普通:1名 あまり有意義でない:0名 有意義でない:0名 無回答:6名
・大変感動した。参考になった。
・自分が考えていた災害時の動きに参考になる内容がありがたかった。
・今から自分に出来ることを考えてみよう。
・今回で5回目の講座になるが、いざ、災害が起こった時に行動を起こせるか、心配になってきた。
・日頃からのつながりのあり方、避難訓練のあり方再考すべき。
・日頃の地域の交流の大切さが心に響いてきて、感動した。
・被災したとき、外からのボランティアを頼る前に、まず、自分たちの地域でたちあがらなければ
ならないとしっかり思った。